Beauty is only skin deep しかし皮膚のたった1ミリが人の心も左右する

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生まれた時から、顔に手術の傷跡を抱えて生きている私、家庭で出来るレーザー照射で、少しづつ傷跡のトリートメントをしております。

「顔に傷のない人生」「鼻と口周りに違和感のない人生」というものを知らない私ですが、最近はそれに近づけるのかもしれない、未知の世界の扉が少し開いてきた気がしています。

多分、傍から私の顔をご覧になる方々の目には、ほぼ何の変化もないと思います。

ですが私だけが分かる違い・・・これが自分の心に及ぼす影響を、最近はひしひしと感じているのです。

英語のことわざに

Beauty is only skin deep
「美貌はたった皮一枚、外見の美しさはうわべだけのもの」

というのがあります。

これは確かにそうだと思います。

もちろん何も間違ってはおりません。

ただそれは、その皮一枚に残る傷やあざ等、それらに心を悩ませた経験をお持ちの方は、素直に聞けない部分もあるのでは、と正直私は思います(笑)。

実際にこの世の中は、その「たった皮一枚の美貌」を誉めそやし、それに憧れ、珍重する風潮があります。

かくいう私も美しい人が好きです(笑)。

最近だと目黒蓮くんなど、見る度に「素敵だなあ」と思います。


またこの間は離婚伝説のライブを見に行って、生で見た歩ちゃんのカッコ良さにときめきました。

ことほど左様に人は美しさを愛でるもの。

そしてこの先は私だけの経験と、そこからくる考えです。

顔にどうしても隠せない傷があるということは、心に影響しないはずはなく、それは人生にも影響を与えていると思います。

両親とお世話になった先生が出来る限りの治療をしてくれたおかげで、今の自分の見た目に、私はそれほど頭や心を悩ませてはいません。

それは結婚したということもありますし、ある程度の年齢を重ねたせいもあるでしょう。

しかしそれでも「もしかしたら少しでも傷が薄くなるかも」と心が動けば、7万円を支払ってレーザー照射器を買ってしまうわけです(←いまココ・笑)。

この時に「もう気にしていない」というのはやっぱり嘘だったし「傷ついていることを認めたくないから、それに蓋をしていただけ」だと自分自身でよくよく理解しました。

また鏡を見る度に、傷跡と全体のアンバランスさに傷つき続けていることも、はっきりと自覚しました。

これはもしかしたら、同じく口唇口蓋裂を抱える方には、嫌な話かもしれません。

でもごめんなさい、私の本音、本心です。

ですがここからは明るい話!です。

その結構傷ついていた心が、最近段々と本当に、ほぐれてきている気がします。

それはなぜかというと多分、まあ相変わらず顔には傷があるんですが、それが柔らかくしなやかになってきた。

何にせよ違いが出てきた、諦めていたはずの事が動き出していることに、私の心がワクワクしているからです。

これは言い換えれば希望が見えてきた、ってことだと思います。

つまり現状がどうであれ、希望があることが心を明るくするし、心の傷を癒すということに気付いてきたのです。

そして実際の効果として、本っ当~に少しですが、白い線状のメスの傷跡に、ハリが出てきた気がします。

メスの傷跡がなぜ目立つかと言うと、私の場合、その部分が凹んでいるからなんです。

普通の皮膚の弾力を10とした場合に、メスの傷跡部分は1~2くらいの弾力で、他の部分よりヘナヘナなので、その分、そこが大きく落ちくぼんでしまうんですね。

これは真皮まで、というか組織そのものが異常に断裂したために、弱いわけです。

これは私も気の毒(自分で言います・笑)だけど、考えてみればその部分の皮膚も気の毒です。

その、弱いながらも健気に何とか踏ん張ってくれていた皮膚が、レーザー照射で少しづつ元気になってきたように感じます。

この傷ついた皮膚ちゃんにも、生まれて初めての希望が今、見えているのかもしれません(笑)。

私は大きな身体全体のほんの一部、不完全だと(私が)思う傷跡のことをグダグダ言うけれど、その不完全と(持ち主の私から)思われている傷ついた皮膚ちゃんも、私の身体の一部としてずっと一緒に頑張ってくれていたわけです。

私の心と同じように、傷を負いながらも今まで「大丈夫だから」と耐えてくれていたんだと、急にそう思うようになりました。

そんな風に傷跡に思いをはせるようになってきたら、もちろん物理的なレーザー照射のおかげが大きいと思いますが、傷跡部分も徐々に元気を取り戻してきたような??

少しスピリチュアルな話になってきたでしょうか(笑)。

とにかく傷跡部分が0.0何ミリか??、良い方向に変化してきた事を私自身は確信しています。

そして確かにこれは「たった皮一枚」の話で、取るに足らないことではある。

しかしそれが人の心をかくも左右し、明るく照らすのもまた事実だと、今の私は実感しています。

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